雨天決行

傘を持って外に出よう by山形みらい

【新東名】NEOPASA静岡ってこんなところ♪

新東名SA・PAシリーズお待たせしました。
新東名開通直前にNEOPASA静岡を訪れる機会がありました。その時にしずおかマルシェさんにNEOPASA静岡について色々とお聞きしました。
チェリーが高速道路の取材をしていて、記事を読んでくださっているみなさんに本当に伝えたいことは、見えないところで頑張っている中の方の情熱。メディアで取り上げられている表向きの表情ではなくて、もっともっと深いところです。この日記を通じて少しでも思いが伝わったら嬉しいです。



青葉「やってきましたー、ネオパーサ静岡ぁ〜♪」
山形「まぁまぁ、青葉さん落ち着いてください。」
青葉「で、ネオパーサって何?ぜぇぜぇはぁはぁ…。」
山形「青葉さんは高速道路、よく知らないんですよねぇ。いつもは私が助手をやってますけれど、今日は私が先生をやりますよ。」
青葉「は〜い!おねがいしま〜す!」


山形「今日は4月11日。まもなく開通する新東名に向けて、見学ツアーにやってきました〜♪」
青葉「そうそう、ツアーのバスにはあのNEX子さんも同乗されてたんですよね。」
山形「ビックリしちゃいました。」
青葉「うーむ、さすが最新のサービスエリア、きれいですね。私のサービスエリアのイメージはトイレがあって、コーヒーが飲めて、ラーメンが食べられて…。」
山形「青葉さん、青葉さん、何年前の話ですか。今どきのサービスエリアはテーマパークみたいになっていて、ここネオパーサはそれをも越えた未来を感じさせる商業施設、万博のパビリオンのような雰囲気なんですよ。」
青葉「へー、時代は進んでいるんですね。」


担当課長「こんにちは。おふたりさん、よかったら施設を紹介しましょうか?」
山形&青葉「本当ですか!ありがとうございます。」
担当課長「ではまず、工芸品コーナーから案内しますね。工芸品コーナーの手前には、ちびまる子ちゃんなどの一般に親しみやすい商品を置いているのですが、こうやってこちらのコーナーに皆さんがやってきやすいようにしているのですよ。」
青葉「あ、そうか、ちびまる子ちゃんの舞台って静岡ですよね。」


山形「ここの工芸品コーナーって、おみやげ屋さんと言うよりは、静岡の伝統を紹介する場みたい。」
担当課長「ええ、今回、それぞれの職人さんに声をかけたところ『これがお土産になるの?』と言われました。それで、私たちは、ただ商品が売れれば良いというものではなく、世界中から訪れる人々に静岡の「名産」や「特産」を知ってもらうきっかけにしたいと考えていると説得しました。静岡土産といえば「うなぎパイ」「お茶」「わさび」というイメージを覆したかったんです。」
青葉「まさに静岡のパビリオンですね、ここは。」
山形「そう、今回、オープンしたネオパーサは各地域の特色を生かした、新東名博覧会のパビリオンというイメージですね。それぞれのコンセプトもはっきりしていますし。」


担当課長「これ、なんだかわかりますか?」
青葉「お弁当箱ですか?」
山形「メンパですね。」
担当課長「その通り!これは、井川の限界集落で、たった二人の職人さんだけで作っているメンパというお弁当箱なんです。実は、10工程を1ヶ月かけて作るので、ここにある分が売り切れたら、次は2ヶ月待ちになるんですよ。まさにおみやげとは言えないでしょ。」
青葉「ほんとですね。売り切れ続出になりかねない。」
担当課長「こちらの凧は、歌舞伎みたいな絵が描いてあるでしょ。一見、何の変哲もない凧かもしれない。でも、これは、静岡ではお祝い事があるときに配ったりする文化の象徴なんですね。」


山形「プラモデルも静岡なんですね。」
担当課長「タミヤはもともと静岡で製造していたのですが、バンダイの工場も静岡にできました。日本のプラモデル界をリードするこの両社が同時に出店してくれるかどうか心配だったんですが、こうして静岡のために同じフロアに出店してくれたことは、本当に幸せなことですよ。」
青葉「タミヤはプラモデル。バンダイガンダムグッズでの出店ですね。」


担当課長「この日本人形は和紙でできていてね、外人ウケが良いんですよ。綺麗だし価格も手ごろで。こちらは静岡出身の有名な作家さんがデザインしたスカーフ。作家さんは、もう亡くなられていますがね。これは、富士山の絵の茶箱。そして、急遽制作した富士山の一輪挿し…というのは、しずマルのテーマが『富士』になったからです。そしてご存じ、清水エスパルスのグッズ。」
山形「なるほど、おみやげの一つ一つにいろんな苦労と期待が込められているんですね。」


青葉「こちらはお茶に関するコーナーですね。」
担当課長「静岡といえば『掛川茶』と、皆さんおっしゃられるでしょ。でも、静岡には他にもたくさんのお茶があるんですよ。なんとかそれらのお茶も売りたくて、掛川茶にブレンドしてみたり、お茶缶のデザインを和風やレトロ調にしてみたり…。」
山形「このお茶ポットすごい!茶葉を入れてお湯を注いでひっくり返すと、そのままタンブラーとして使えるのね。」
青葉「すごいアイデアだね。」


担当課長「こちらは、名産品をいかにおいしく食べられるかを提案するキッチンコーナーです。ここでは餃子を売っていますよ。」
山形「すごい、こんなに種類があるんですね。」
担当課長「一番の人気はわさび餃子ですね。いろいろ試作しましたよ。ここにはまだ無いのですが、もうすぐ商品化までこぎつけたモノもいくつかあります。」
青葉「みらいちゃん、あれ気になる。」
山形「わさびディップのポテトフライ?うわぁ、私たち、ポテト好きにはそそられますね。」
青葉「後で、買ってきます。」
担当課長「黒はんぺんも有名になりましたけどね。ただ、そのままだとあまりおいしくない。だから、ただ売るだけではなく、衣やチーズなどと併せた食べ方の提案をして、おいしく食べていただけるような売り方をしたかったのです。」
山形「商品をいかにおいしく食べていただけるか、ちゃんと考えて販売されているんですね。」


担当課長「こちらが、しずおかマルシェです。テーマが富士山なので、富士山をモチーフにしたパッケージの商品が多いでしょ。これは、お茶の概念を覆すお茶ですよ。」
青葉「緑茶はみどりと限らない、ほうじ茶は赤いと限らない。このお茶、一杯目の色は本来の色と違うって事ですか?」
山形「おもしろい。遊び心いっぱいのお茶ですね。買っちゃおう。」
担当課長「これは、金色の富士山型パッケージのおみやげです。最近、中国からの観光客が増えてきているので用意しました。中国の方は金色がお好きなようですよ。」


山形「うわぁ、こんなにたくさんの醤油があるなんて…。」
青葉「みらいちゃん、あれ、あれ!」
山形「お茶と深海塩のポテチ!」←大のポテチ好き
担当課長「深海塩というのは、200メートル下から引き上げた海水から抽出した塩で、震災の時も全く影響が無く精製できたんですよ。」
山形「美味しそう!担当課長さんは本当に静岡についてお詳しいのですね。」
担当課長「えへへ、実は元々、静岡の観光協会で働いていたんですよ。だから、地場に詳しく、地場の物を広めたいと思って、定年退職してからも静岡鉄道 (株)の、しずマルシェへ入社したんです。」
青葉「熱い想いは筋金入りだったんですね。」
しずおかマルシェの公式HP http://www.shizuoka-marche.jp/


担当課長「そうそう、こちらの彼は、もっと熱い男ですよ。」
牧野課長「こんにちは。」
山形&青葉「こんにちは。よろしくお願いします。」
牧野課長「では、ひとつだけ、これだけはっていうお話しをさせてもらってもいいですか?」
青葉「はい!」



山形「これは…わさびですか?」
牧野課長「根わさびです。静岡は田丸屋さんのわさび漬けが最も有名で、僕もこれを食べて育ったんですが、なんと、わさび栽培農家日本最古のわさびを見つけてきたんです。わさびの門前さんの根わさびはすごい。でも、この味を どう伝えるかが難しいんですね。ここしずおかマルシェは、どこでも買えるお土産は置かない。新鮮なもの、鮮度の高いもの、ここでしか手に入らないものを揃えたかったんです。それも、買った人においしく食べてもらいたい。だから、試作に試作を重ね続けています。そしてこれからも常に提案していきたいんです。で、キッチンコーナーを設けたわけです。」
静岡鉄道の公式HP http://www.shizutetsu.co.jp


山形「お二人のお話を伺って感じたことは、とにかくここを訪れた人に静岡を知ってもらいたいという熱意ですね。」
青葉「今までにないサービスエリア・ネオパーサは、地元を世界にPRするための玄関口として、オンリーワンの商品を取り揃え、売れればいいというおみやげではなく、地元の文化を伝えていくきっかけをおみやげに託すという熱い人々の熱意によって作られているんですね。」
山形「青葉さんもサービスエリアについてわかってきましたね。」
青葉「こんな想いで作られたと言うことを意識しながら訪れたら、また、立ち寄る楽しみも倍増ですね。」
山形「それにプラットパークになっているので、高速道路に入らなくても、裏口から遊びに来ることもできるのよ。」
青葉「すごい!すごいよみらいちゃん!」


文責 青葉美咲
取材協力 静岡鉄道株式会社 企画部 事業開発課 牧野様